画家 | 村上龍の職業紹介 | 13歳のハローワーク 公式サイト

http://www.13hw.com/job/02_02_01.html

美術系の大学や、専門学校に行って、基礎のデッサンから学ぶのが一般的だが、学校を出たからといって画家として認められるわけではない。学校や美術教育とは無縁の画家の作品が脚光を浴びることはしばしばある。日本には画壇というものがあり、絵の団体の公募展に応募し、何度か入選すると、とりあえず画壇に入ることができる。しかし、絵画というアートの本質と、画壇とは何の関係もない。画家にとって、もっとも大切なことは、絵を描き続けることである。学校の美術教師や絵画教室の先生などをしながら、あるいはほかに美術とは関係のない仕事を持ったり、アルバイトをしながら、親や恋人の支援を受けながら、何でもいいから、とにかく描き続けることだ。絵が売れても、売れなくても、絵画表現の意欲と喜びとともに、何年も何十年も絵を描き続けることができれば、その人は画家である。